伝統のクラフトマンシップを現代に継承する高級筆記具で名高い老舗。
その上質な哲学に基づく腕時計は、わずか11年で目覚ましい躍進を遂げた。
ドイツの職人魂とスイスの時計製作技術を融合1997年のS.I.H.H.(ジュネーブサロン)で衝撃的なデビューを飾って11年、時計ブランドとして着実に、頑固たる地位を築いてきたモンブラン。いわゆるブランドネームを付けただけのライセンス時計ではなく、新たに時計会社を設立し、老舗ブランドの名にふさわしい製品作りを進めてきた本格派である。高級万年筆などで世界的に有名な同ブランドは、創業時も現在も、ドイツのハンブルグに本社を構える。だが、時計工房があるのは、スイス時計産業の聖地=ル・ロークル。モンブランのDNAでもある高度なクラフトマンシップの要求を満たすために、時計製造の拠点として意識的に選ばれた場所だ。言い方を変えれば、同社を代表する筆記具「マイスターシュテュック」のように、腕時計にも伝統的な職人魂を大切にする情熱が込められており、それを実現するのがスイスの時計技術だったわけだ。モンブランウオッチは、現在5つのコレクション展開。シンボリックな「スター」をはじめ、高い機能性と洗練のデザインが特徴の「スポーツ」、シンプルな文字盤がモダンな表情の「サミット」、力強いレクタンギュラー「プロファイル」、そして建築のアイデアを盛り込んだアヴァンギャルドな「タイムウォーカー」。いずれもスタイリッシュ感が際立ち、ひと目でモンブランとわかる意匠を獲得している。2003年に、それまでの4倍規模に拡大されたファクトリーの年間生産キャパシティは、実に20万個。2007年にはアンティーク市場で絶大な人気を誇っていたミネルバとパートナーシップを組んで時計界を驚かせた。伝統のブランドを守ることは、すなわち革新につながる。昔ながら100%手作業のミネルバ製クロノグラフ・ムーブ搭載モデルは、伝統と革新を目指したモンブランの原点回帰でもある。こうしてモンブランの伝統は、過去から未来へと確実に受け継がれ、さらなる革新性が加えられていくのだ。